VIVIの膀胱炎が再発してしまいました。
その経過と原因と予防法などを記録しておきたいと思います。
病院には2020年1月20日に行きました。2~3日前から、すこしおしっこの匂いが気になってました。
ドッグフードをロイヤルカナンからユーカヌバに切り替えた時期だったので、おしっこの匂いは、ご飯が原因かもしれないなどと家族では話しておりました。
匂いがアンモニアのきついような匂いがだったので、すこし気になり以前の膀胱炎の時にもらっていたおしっことり器でおしっこを採取し病院に持っていきました。
おしっこってどうやってとるのって⁈って方のために、一応おしっこの取り方について。
おしっこ採取方法
1.トイレシーツを裏表逆にする
2.トイレでおしっこをさせる
3.トイレシーツの表面のおしっこをおしっこ取り器のスポイトでとる
おしっこは容器の半分くらいまで入れました。
病院のでの検査数値
病院につき、おしっこを提出すると15分程度で結果が出ます。
結果、膀胱炎確定でした⤵
前回の10月になっていた時の結果とともに表にしたものをもらいました。
検査日 | 正常値 | 2020/10/11 | 2021/01/20 |
色調 | 黄色 | 黄色 | 黄色 |
混濁 | 透明 | 透明 | 透明 |
臭気 | 無し | 有り | 有り |
pH | 5~7 | 6 | 8 |
比重 | 1.020~1.050以上 | 1.033 | 1.014 |
沈渣所見 | 白血球+ 細菌+~2+ 赤血球わずか 上皮細胞 | 細菌多数 上皮細胞 |
膀胱炎の診断は、色調・混濁・臭気・pH・比重によってするそうです。
今回はpHと比重が異常値でした。そして沈渣(ちんさ)所見でも細菌多数となっておりました。
pHは、5~7が正常値とのことでしたが、pH8と少しアルカリでした。
前回の膀胱炎の時は、pHは正常値だったので、すこし不安になりました。
悪化してるのではないかと。
でも、いろいろ調べてみると犬も人間と同じで朝一のおしっこを取らないと、pHは動くようなので、今度は採取する際は、朝一の尿をとるようにしたいと思います。
子供の尿検査のように朝一に確認ですね。
これを機会に膀胱炎についてしっかり調べておきたいと思います。
膀胱炎はどういう病気か
膀胱炎は文字通り膀胱に菌が入り込み炎症を起こす病気です。
細菌が入り込んで発症する場合や尿路結石などにより膀胱炎になります。
それでは、膀胱炎の原因を詳しく見ていきましょう。
細菌感染
膀胱炎の原因で一番多いのは、細菌感染による膀胱炎です。
膀胱炎は、便やメスの陰部、オスの陰茎の付近に普通に存在する細菌が尿道に入り込んでしまうことによって起こります。
通常であれば、尿で排出するなどの防御機能が働いていますが、何らかの原因でうまく防御できなかった時に膀胱炎となります。
メスの場合、肛門と陰部が近いので下痢などをした場合に起こりやすく、疲労やストレス過多な生活をしていると人間同様防御機能が効かなくなるので、発症しやすいようです。
尿路結石や膀胱結石
尿結晶や膀胱結石も膀胱炎発症の原因となります。
尿結晶や膀胱結石は遺伝的勝因や食事内容、代謝の異常などにより尿中に作られる傾向があります。
結晶の種類も何種類かあり、治療法は異なるので、結晶がある場合は獣医さんに調べてもらって結晶に応じた治療をしてもらいましょう。
犬に多い結晶は、ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)、シュウ酸カルシウムという尿結晶です。
腫瘍や外傷による膀胱粘膜の損傷
尿道に腫瘍ができたり、外傷によって発症する場合もあります。
細菌や結石などが原因ではない場合は、腫瘍や外傷も疑ってみる必要があります。
膀胱炎の症状
次に膀胱炎になるとどのような症状が出るのでしょうか。
VIVIの場合、初めの10月の時は頻尿、今回は匂いでした。
頻尿
やはり、頻尿が症状としては多いようです。
膀胱に少し尿がたまっただけで、尿意を催し尿をするので、頻尿となります。
血尿
膀胱からの出血が尿に混ざった状態です。飼い主にとってはわかりやすい症状です。
排尿痛
膀胱の炎症が尿道まで広がり、排尿に影響を及ぼしたときの症状です。
具体的には、尿をする姿勢に入っても尿をするまでに時間がかかったり、尿をする際に痛みのために鳴いてしまうこともあります。
悪化したら
悪化したら、発熱したり、食欲がなくなったり、元気がなくなったり、嘔吐などの症状がある場合は赤化している可能があります。
悪化した場合は、腎盂腎炎、尿路閉塞などになっている場合もありますので、注意する必要があります。
膀胱炎の診断方法
膀胱炎の診断方法の基本は尿検査です。VIVIの時にもしたように尿を採取し検査してもらいます。
それでは詳しく見ていきましょう。
尿検査
尿を取って検査します。VIVIの病院では、即座に尿検査をしてくれます。15分程度で結果が出ます。
詳しくは結果の表をご覧ください。
検査日 | 正常値 | 2020/10/11 | 2021/01/20 |
色調 | 黄色 | 黄色 | 黄色 |
混濁 | 透明 | 透明 | 透明 |
臭気 | 無し | 有り | 有り |
pH | 5~7 | 6 | 8 |
比重 | 1.020~1.050以上 | 1.033 | 1.014 |
沈渣所見 | 白血球+ 細菌+~2+ 赤血球わずか 上皮細胞 | 細菌多数 上皮細胞 |
正常値のところが重要となってきます。
比重が少ないということは尿の濃縮ができていないので腎不全の可能性がありますが、朝一の尿でないと正確な比重は出ないそうなので、今度は必ず朝一に尿をとるようにします。
超音波検査(エコー)
膀胱内の状態を犬に負担をかけずに調べることが出来ます。
尿路結石の有無や腫瘍の有無を調べることが出来ます。また、壁の厚さで、膀胱炎がどの程度疑わしいか目安をつけることができます。
レントゲン
レントゲンは結石を発見するのにとても有効です。
通常急性の膀胱炎の際には使いませんが、膀胱炎を繰り返す場合や、年齢がいっているなどの場合、結石の可能性がある場合に使用します。
結石の場所や個数の目安までわかります。
膀胱炎の治療方法
細菌性の膀胱炎と結石などの場合は治療法が異なります。
細菌性の膀胱炎の場合
細菌性の膀胱炎の治療は、抗生剤の服用が基本となってきます。通常は2週間程度服用します。
細菌には種類があるので効かない場合は、別の抗生剤に切り替えることがあります。
詳しい細菌を調べてから服用が開始する場合もあるようです。
結石や腫瘍の膀胱炎の場合
結石や結晶がある場合、食事療法で治療を始める場合があります。
犬の結石の中で多いストルバイト結石は、食事療法だけで治療する場合があります。
ストルバイト結石は食事療法で比較的溶解しやすい結石だからです。
その他の結石や腫瘍の膀胱炎は外科手術による摘出が必要となってきます。
まれに腫瘍が大きすぎ摘出が難しい場合抗がん剤治療が行われる場合があります。
膀胱炎の予防方法
膀胱炎は再発しやすと言われております。確かにうちのVIVIも今回再発です。
では、どうしたらよかったのでしょうか。
① 水分を多めにとって尿量を増やす
② 尿をしやすい環境を作る
③ ストレスや過労にならないようにする
① 水分を多めにとって尿量を増やす
基本中の基本です。実際、VIVIは少しこれを怠っておりました。尿の量が増えすぎていたので、少し減らしていたので、少し後悔しております。
細菌をためないようにするためには尿を出させるのが一番です。
基本的に細菌を尿で排出する防御作用があるので、その作用を最大化するのがよいです。
犬の1日の必要な水の量は、環境省が発表している「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」にある下記の表を参考にしてください。
VIVIの場合体重が25㎏程度なので、1250㎖必要ということですね。
② 尿をしやすい環境を作る
犬によって尿をしたい場所は変わります。
うちの場合VIVIは家ですることが多いですが、ミルの場合は、外ですることが多いです。
また、汚れているところにはしたがらない犬もいるので、そういう犬の場合、ペットシーツをこまめに変える等の手立てが必要です。
③ ストレスや過労にならないようにする
防御作用を高めるためにもストレスをためずに、また過労にもならないようにしてあげましょう。
人と同じで睡眠不足や運動不足によって免疫力は下がります。
免疫を高めるためにもストレスをためない、過労にもしないことが重要です。
まとめ
一度膀胱炎になると再発の可能があるので、まず、ならないように水分を一杯飲むことが重要です。
特に冬場は水分が不足しがちになるので、気をつけてください。また、VIVIは太っていないですが、太っていると水を飲みに行くのがおっくうになる可能性があるので、肥満にも注意してください。
一番初めに疑っていた、ドッグフードの変更は膀胱炎には関係ないことがわかりました。
今後は水を飲む量を多めにして、尿を一杯させるように気を付けます。
おそらく1年程度は3か月に一度程度定期的に尿検査をして、再発していないかを確認した方がよいと思っております。